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コラム

~織物の三原組織を知る~

窓辺を彩るカーテン。その美しいドレープや質感は、一本一本の糸が織り成す「織物」によって生まれています。
私たちが日々目にしているカーテンの生地は、糸を織った織物から作られていますが、その織り方には様々な種類があることをご存知でしょうか。
今回は、織物の基本となる「三原組織」について解説していきます。

目次

織物とは

織物とは、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を直角に交差させて作られる布地のことです。
織機に縦方向に張られた経糸に、横方向から緯糸を通していくことで、一枚の布が織り上がっていきます。

~日本の織物の歴史~

古代(弥生〜奈良時代)
・すでに織物技術が存在
・麻や絹を使った簡素な織物

飛鳥・奈良時代(6〜8世紀)
・中国や朝鮮半島から高度な織物技術が伝来
・錦(にしき)、綾(あや)などの豪華な織物が発展
・正倉院に当時の美しい織物が現在も保存されています

平安時代(794〜1185年
・貴族文化が栄え、華やかな織物が発達
・有職織物(宮廷で使われる格式高い織物)が確立
・十二単などに使われる美しい絹織物

鎌倉~室町時代(12〜16世紀)
・西陣織(京都)が発展
・博多織(福岡)の始まり
・茶の湯の流行で、中国やペルシャの舶来織物が珍重される

江戸時代(1603〜1868年)
産地の形成 各藩が産業として織物を振興し、日本全国に産地が生まれました。
・結城紬(茨城・栃木)
・大島紬(鹿児島)
・久留米絣(福岡)
・西陣織の隆盛

庶民文化の発展
・木綿織物が普及
・染色技術(友禅染など)も進化
・各地で特色ある織物文化が花開く

明治時代以降(1868年〜)
近代化
・1872年:富岡製糸場の設立
・生糸の輸出が日本の主要産業に
・西洋の織機技術を導入

戦後~現代
・化学繊維の普及
・伝統工芸品としての保護(人間国宝制度など)
・着物離れが進む一方、伝統技術の継承努力が続く

<主な日本の伝統織物>
・西陣織:京都の高級絹織物
・博多織:福岡の帯地
・大島紬:鹿児島・奄美の絣織物
・結城紬:茨城・栃木の高級紬
・久留米絣:福岡の綿絣
・米沢織:山形の絹織物
・桐生織:群馬の絹織物

日本の織物は、実用性と美しさを兼ね備え、長い歴史の中で独自の文化として発展してきました。

織物の三原組織を徹底解説!

織物には様々な種類がありますが、すべての織物の基礎となるのが「三原組織」です。
これは経糸と緯糸の交差の仕方を3つの基本パターンに分類したもので、

「平織」「綾織」「朱子織」 の3種類があります。

 

1、平織


最もシンプルで基本的な織り方です。経糸と緯糸が1本ずつ交互に交差していく組織で、別名「タフタ織」とも呼ばれます。

<特徴>
・丈夫でしっかりとした生地になる
・裏表がほぼ同じ見た目
・通気性が良い
・しわになりやすい

平織のカーテン生地は、耐久性に優れているため、頻繁に開閉するリビングや子供部屋に適しています。また、織り目が均一で素朴な風合いがあり、ナチュラルなインテリアとの相性が抜群です。
薄手に織り上げればレースカーテンのような透け感も出せますし、厚手に織れば遮光性の高いドレープカーテンにもなります。

代表的な生地:ブロード、オックスフォード、タフタ、キャンバスなど

 

2,綾織


経糸または緯糸を2本以上飛ばして織る組織で、生地表面に斜めの畝(うね)が現れるのが特徴です。英語では「ツイル(twill)」と呼ばれます。

<特徴>
・斜めの綾線が美しい
・平織よりも柔軟性がある
・しわになりにくい
・光沢感がある
・厚みを出しやすい

適度な厚みと柔軟性があり、美しいドレープが出やすいのが魅力です。しわになりにくいため、取り扱いも比較的簡単で、高級感のある質感を求める寝室や応接室などに最適です。斜めの綾線が光の加減で表情を変えるため、単色でも奥行きのある雰囲気を演出できます。

代表的な生地:デニム、ツイル、サージ、ギャバジンなど

 

3,朱子織


三原組織の中で最も複雑な織り方です。経糸または緯糸のどちらか一方が表面に多く現れるように織られ、交差点が目立たないのが特徴です。英語では「サテン(satin)」と呼ばれます。

<特徴>
・滑らかで光沢がある
・高級感がある
・ドレープ性に優れる
・摩擦に弱い
・裏表の違いが明確

美しい光沢と滑らかな手触りで、空間に優雅さをもたらします。光を受けると上品に輝き、まるでシルクのような質感を楽しめます。寝室やホテルライクなインテリアに取り入れれば、ラグジュアリーな雰囲気を演出できます。ただし、摩擦に弱いため、取り扱いには注意が必要です。

代表的な生地:サテン、サテン・ド・リヨン、ドスキンなど

 

これらの三原組織を基本として、様々な変化組織や複雑な組織が作られています。
製品の用途や求める風合い、強度などに応じて、最適な組織構造が選択されます。

最後に

いかがでしたか。

耐久性を重視するなら:平織の生地

しなやかさと強度を両立させたいなら:綾織の生地

高級感や光沢感が欲しいなら:朱子織の生地

同じ織り方でも、糸の太さや密度、素材によって仕上がりは大きく変わります。
実際に生地サンプルを手に取り、触れてみることで、その違いを実感できるでしょう。
織物の基本を知ることで、あなたの生地選びがより楽しく、確かなものになるはずです。

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